SAKIFOフェスは6月10日(金)〜12日(日)にかけて行われたのですが、今回はその前夜祭とでもいうべき催しが9日(木)にありました。主催は私も参加したIOMMAで、"FIESTA DE L'OCÉAN INDIAN"と銘打たれ、海岸沿いに設けられた5カ所のステージで、15組のアーティストたちがライヴを披露しました。そして、それがすべて無料!で観られるのです(写真はIOMMAとSAKIFOのプログラムです)。
5つのステージに沿って、海岸に面した通りを1キロ弱に渡って歩行者天国にしてのお祭りです。6時半頃だったでしょうか。地元の二つのパーカッション・グループが一斉にパーカッションを叩き始めました。インド系の人たちが中心となったTAMBOUR SACRÉSとブラジルのバツカーダにインスパイアされたというTAMBOURS DES DOCKSです。
のんびりバーやベンチに座っていた人たちもこの音につられるようにして、通りにゾロゾロと集まり始めました。
最初に観にいったのは、BADAMIERという一番大きなステージで演奏を始めたツェンガというコモロ/マヨッテのオールスター的グループで、エッジを効かせたハチロク(8分の6拍子)のリズムをこれでもかと繰り出します。しかし何と言ってもギターとヴォーカルのントロのツンツンとした髪型が強烈でした。
次はちょっと気になっていたニューカレドニアのアーティスト、イクソンのライヴが行われているEMBARKADERという小さなステージへ。基本はアクースティック・ギターの弾き語りなのですが、そのバネを効かせたギター奏法といい、ちょっとしわがれた力強いヴォーカルといいい、何ともいえない魅力がありました。実は彼とは意外な再会がありました。次の日の朝、朝食を食べにホテルのレストランへ行ったら、何と彼がそこに居るではありませんか! ニューカレドニアの小さな島に暮らしながら音楽活動を続けている彼は、ネイチャー・ボーイそのものでした。
その隣のBADAMIERというこちらも小さなステージではコンシアンスという地元サン・ピエールで活動を続けているオヤジ系セガ〜マロヤ・バンドがライヴをやっていました。とにかくライヴで観客を楽しませるゼといった心意気がビンビン伝わってきます。
そして次は隣の島モーリシャスからやってきたブラックメンズブルーズを観にCAPITAINERIEのステージへ。着いたとき丁度クレシック・レゲエというか、ビートが沈み込むようなサウンドの曲を演奏していて、メンバー全員のただならぬ雰囲気とサウンドが耳に残りました(後半はセガとレゲエをミックスさせたもっとダンサブルなセゲエも演奏していたようです)。
ここも途中で切り上げて、今回お目当ての一つだったフィルマン・ヴィリィのライヴが行われるBADMIERへ。今年77歳になる彼は、マロヤ伝説のミュージシャンの一人です。さすがに高齢なので、本人は休み休みのステージでしたが、ひとたびマイクを握ればポーズを決めながら観客を煽るという、とても元気なお爺さんでした。
そして次もお目当ての一つ、ジスカカンのライヴ会場VICTOIREへと急ぎます。彼らは今年グループを結成して32年。リーダーであるジルベールのカリスマティックな人気もあり、レユニオンを象徴するバンドの一つです。近年彼のルーツでもあるインド音楽とのミックス度が濃くなっていると言う話は聞いていたのですが、ライヴは想像を遙かに超えた格好良さでした。ロック〜マロヤ〜インド〜アフリカが溶け合って、そこにサイケデリックなスパイスをまぶしたかのようなサウンドでした。何を言っているのかよく分からないと思いますが(笑)、簡単にはカテゴライズ出来ないサウンドだったということです。
その余裕のステージといい、卓越した演奏力といい、グループ全体から漂うアウラに観客も熱狂していました。
実はここまで観たらもう時間切れで、帰りのシャトル・バスへ向かわなければなりました。
ほぼ同じ時間に、それぞれのステージが近いとはいえ、観たいアーティストたちが同時にライヴを行っているうらめしさ。それにしても、あっちのステージこっちのステージとかなり歩かされるので、良い運動になりました。
最後にSAKIFOのオフィシャル・ショップ、SAKISHOPを紹介しましょう。こんな感じでTシャツから様々なグッズまで、実に多彩な品揃え。それにしてもみなかなり個性的なデザインなので、着るのには勇気がいるかも知れません。
というわけで、次回は遂にSAKIFOフェスに突入(?)です。
massamba
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