ちなみに今まで受賞したアーティスト達は以下の通りです。
2007年 ル・グリヨ(IOMMAで紹介しましたね)
2008年 グルーヴ・レレ
2009年 アレックス
2010年 ゾッロ・チャン
ゾッロ・チャンは今レユニオンでも若者達に大人気のダンスホール・レゲエのアーティストですが、その他はマロヤをベースにした音楽を演奏しているアーティスト達です。
今年は全部で6組のアーティストが参加。6月10日と11日の二日間にわたって、サン・ピエールのTERRE SAINTEという会場で演奏を競い合い、12日に同じ会場で行われるリソフェというライヴの後に、賞が発表されることになります。
会場となったTERRE SAINTEは突堤の側に設けられたステージで、雰囲気も素晴らしいところでした。
右にある大きなテントがステージです。
また会場近くにはマングローブの並木道(?)もあり、夜はライトアップもされていて、思わず見とれてしまいます。
6月10日に出演したのは、コズマン・ティ・ダロン、ラオ、そしてティエリ・アブモンの三組。そして11日には、マロナズ、クレオロコズ、ヤエル・トゥルレの三組が出演しました。
コズマン・ティ・ダロンは、基本マロヤの伝統楽器と歌をメインにしたオーソドックスなスタイルでしたが、曲によってはアクロバティックな踊りの振り付けなどもありました。
続いて出演したラオはぐっとフランス風というか、ジプシー・スウィング風の曲やシャンソン風の曲を中心に、そこにカヤンブやルーレーといったマロヤの楽器が絡んでくる、レユニオンならではのポップなサウンドが面白かったです。
この日最後は、ダニエル・ワローやジスカカンのメンバーとしても活躍していたというパーカッション奏者ティエリー・アブモンです。ルーレーやコンガといったパーカッションを両手両足で巧みに演奏しながら、粘っこいマロヤ独特の歌を聴かせてくれました。アクースティックなサウンドながら、重いグルーヴ感が気持ち良かったです。
ティブモンの演奏が終わる頃にちょうど夕暮れ時となり、サン・ピエールの街に沈んでいく太陽と夕日がとても綺麗でした。
次の日は、仕事の都合がつかず会場に着いたときには最後のヤエル・トゥルレの演奏が始まっていました。
小柄で細い身体からは想像出来ないくらい、力強い歌声、そしてしなやかな踊りが素敵でした。やはりマロヤの楽器なども使うアクースティックなサウンドでしたが、曲によってはアコーディオンなども加わり、カラフルさが印象的でした。
会場には、お馴染みのSAKIFOカーやのぼりも置かれていました。踊っている人たちのデザインが、iPodのCMを連想させますね。
さて12日の朝9時(!)から行われたリソフェというコンサートでは、バステールというヴェテランのアーティストがエレクトリックなセガやマロヤ、そしてレゲエで会場を沸かせました。セガのリズムにアレンジされたボブ・マーリィーの「リデンプション・ソング」も披露してくれました。
そしていよいよ賞の発表です。審査員となった音楽関係者やアーティスト達が紹介され、タカンバと呼ばれる、アラン・ペテルスが愛用していた楽器をかたどったトロフィーが、ティエリ・アブモンに渡されました。副賞として賞金10,000ユーロ(約120万円)も獲得。
賞の名前にもなっているアラン・ペテルス(1952 - 1995)は、日本ではほとんど知られていませんが、レユニオンでは数多くのアーティストからリスペクトされています。彼については、また別の機会に紹介したいと思います。ネットで彼の写真を見つけました。彼が手にしているのがタカンバです。マリのンゴニ(モロッコのグンブリ?)という楽器にとても良く似ています。
さて、次回は食べ物について紹介しようと思います。クレオール料理の写真を楽しみにしていて下さい。
massamba
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