Tuesday, June 26, 2012

再び「飛んでレユニオン」DAY2 PART1

今回再びレユニオンにやってきたのは、昨年同様IOMMASAKIFOが目的です。
IOMMA(The Indian Ocean Music Marketの略 日本語に訳せばインド洋音楽見本市という意味)は、レユニオンを中心としてインド洋の様々な音楽を知ってもらうというのが大きな目的です。

青空ミーティングが良く開かれる中庭に掲げられたフラッグ
その他にもそのマーケットの特殊性、フェスティヴァルの作り方、他地域とのビジネスの現状報告など、かなりつっこんだ内容のカンファレンスなどもプログラムに組み込まれています。

もちろんビジネスがメインですから、一番熱気があるのは、やはり個別の商談です(アーティストの売り込みや様々な交渉事などなど)。とはいっても熱帯の島なので、外でベンチに座りながらというスタイルも多く、どこがのんびりとしています。


また今年は南アフリカの音楽が大きなテーマの一つになっていて、数多くの南アフリカのアーティストたちがやって来ていました。

インド洋最大の音楽フェスティヴァルであるSAKIFOは今年で9回目。年々規模も拡大していて、今年は過去最大の人出だったとか。SAKIFOについてはまたあらためて紹介します。

さて、いろいろな話しで一杯になった頭を心地よくほぐしてくれるのが、夕方から企画されているいろいろなライヴです。何と言ってもこれが一番の楽しみです。

今日は島の北西部に位置するル・ポールという街の近くにあるカバルドックというところでライヴが予定されています。
カバルドックは、スタンディングで恐らく1000人は入ると思われる、レユニオンでも有数のライヴハウスです。

ポスターもお洒落です
アルチュールHやジャマイカ・オール・スターズの名前も見えます

これまでもそうそうたるアーティスト達が出演してます。壁一面にポスターが貼ってあり、なかなか壮観です。その本の一部を紹介しましょう。
ジルベルト・ジル
活動休止前のゼブダも!
フランスで人気のイスラエル・ヴァイブレーション
マロヤの重鎮、フィルマン・ヴィリイのポスターも
これはデザインが秀逸ですね
まずはノドを潤そうと思ってバー・カウンターに行ったら、そこでとんでもないものを発見しました!


何と「マロヤ」という名前の、炭酸アップル・ジュースがありました!
マロヤはレユニオンのアイデンティティとも言われる伝統音楽なのですが、それをこんな商品名してしまうとは?とにかく驚きました(ちなみにもう一つの代表的音楽である、セガの名前を付けた"セガ・コーヒー"や"セガ・レモン"というのもあります)。

マロヤという言葉には、奴隷時代を思い出させるネガティヴなイメージがあるとされてきました。しかしこうやって商品名になるということは、かなりマロヤに対するイメージも変わってきたのかも知れません。やはりユネスコの無形文化遺産に登録されたことも大きかったのでしょうか。

ちょっと長くなってしまったので、ライヴについては次回レポートすることにします。

「飛んでレユニオン」特設ページもオープンしています。そちらも是非ご覧下さい。

massamba

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Thursday, June 21, 2012

レユニオン島の音楽夜会

さていよいよ今週末、大阪と神戸で「飛んでレユニオン・プレゼンツ レユニオン島の音楽夜会」が開かれます。

レユニオン第二の都市サン・ピエールの街角で
レユニオンの音楽を中心としたトークショーと、今年のフジロックに出演が決まっているランディゴのドキュメンタリー映画"CREOLE COUSINS"(彼らがブラジルのバイーアをツアーしたときの旅映画です)の上映会という内容で、耳と目でレユニオンの面白さを知ってもらおうという企画です。

サン・ピエールの街
実はこの企画に関連して、大阪と神戸ではレユニオンの写真展も開催されています。
また"CREOLE COUSINS"の上映会も各所で行われます(詳しい情報はこちら)。
のらまる食堂(神戸)での写真展の様子(6月24日まで開催中です!)
COOZY'S(北浜)での写真展の様子(6月1日〜8日)

また「レユニオン島の音楽夜会」には、ランディゴのリーダー、オリヴィエからプレゼントされた、マロヤを象徴する楽器ともいえるカヤンブを持って行きます。カヤンブを演奏してみたい方も是非いらして下さい!
意外と大きいんです!
今回オリヴィエには初めて会いましたが、本当にナイス・ガイでした。祖先へのリスペクト、そしてマロヤ音楽への深い愛情といった彼の真摯な態度に、深い感銘を受けました。まだ29歳ですが、これからが本当に楽しみなアーティストです。

元メンバーと談笑するオリヴィエ

なお、当日はほんの少しですが、レユニオンで仕入れてきたCDも販売する予定です。こちらもお楽しみに。
それではショヴィ・シュヴァ(大阪)と、のらまる食堂(神戸)でお会いしましょう!

「飛んでレユニオン」特設ページもオープンしています。そちらも是非ご覧下さい。

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Wednesday, June 20, 2012

再び「飛んでレユニオン」DAY1 PART2

夜明け前にレユニオンに到着。ホテルに着いたのが朝の8時半。
そして夜には主都サン・ドゥニ近郊のLe MOCA(Montgaillard Culture et Arts)でレセプション・パーティーとライヴが予定されています。初日からいろいろとスケジュールが入っていて、去年以上に忙しくなりそうな予感がしました。

サン・ピエールは暑いくらいの天気だったのにもかかわらず、Le MOCAのある地域は涼しいというよりも寒いくらいの気候だったので、本当にびっくり。長袖どころかセーターが欲しいくらいでした。やや内陸に入った山の中腹というところでしたが、こんなにも気候が違うとは! 

今回はじめてLe MOCAというところに来たのですが、多目的ホールなどの他に展示室もあり、そこで世界の黒人音楽を紹介する企画展が開催されていました。


映像をメインとした展示だったのですが、その見せ方がとても凝っていました。極力文字による情報を少なくして、マルチスクリーンやスライドなどを駆使した方法で、見るというよりも、感じることを狙ったかのような演出が新鮮でした。また音声でいろいろな情報(音楽なども)を得られるようになっていて、ヘッドフォン・セットを入り口で借りるという方法がとられていました。

内容の方もブルーズのミュージシャンから、フェラ・クティなどアフリカのミュージシャンまで網羅していて、企画はワールド・ミュージックのフリーペーパーやネットでも知られるMONDOMIXで、レユニオン県政府などがサポートしていました。

会場を案内してくれたとても親切な担当者も、サポートしている組織の一つRun Musicの人でした。Run Muiscは、レユニオンをはじめとして、インド洋の様々な島の貴重な音源やアーティストたちの録音をCDとして発売しているTakambaというレーベルを運営していることでも知られています。



さて、楽しみにしていたライヴ(野外ステージでした)の方はレユニオンのイザという女性歌手とアフリカはスワジランドのボロジャという二組のアーティストが出演しました。

イザは以前からネットで聞いていて、マロヤをベースにしながらも良い意味で聞きやすくポップなサウンドを目指している気になる存在でした。親しみやすい声とちょっとたれ目系の可愛らしさも魅力です。



ライヴでは意外にも(?)かなり情熱的な歌と演奏を披露してくれました。途中アラン・ペテルスの名曲"Rès la maloya"を、ギターの弾き語りでしっとりと聞かせてくれたのは嬉しかったです。

二組目のボロジャはスワジランド出身。私もスワジランドの音楽を聞くのはこれが初めてでした。ギター、ベース、ドラムスにキーボードとコーラスという編成でしたが、複雑なリズムの曲があるかと思えば、80年代ロック風となんだか懐かしさを感じさせるサウンド。基本的にはかなりロック色が強かったです。


ボロジャの演奏の途中から雨が降り出して(それも冷たい雨でした!)、熱演にもかかわらずちょっと残念なことになってしまいました。

明日からはいよいよ、本格的なカンファレンスやミーティングが始まります。


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Monday, June 18, 2012

再び「飛んでレユニオン」DAY1 PART1

5月28日から6月6日まで、昨年に続いて再びレユニオンを訪れました。
レユニオンはマダガスカルの東に浮かぶ小さな島。インド洋の真珠と呼ばれるこの小さな島は、フランスの海外県なので、貨幣はユーロ。公用語もフランス語です。フランスなので短期滞在ならVISAも必要ありません。

残念ながら日本からの直行便はないので、昨年同様バンコク経由で行きます。



成田からバンコクのスバルナブーミ空港まで約7時間半。そして空港で待つこと約9時間。午前1時にようやくレユニオンへ向けてAir Austral航空の飛行機が飛び立ちました。

インド洋の島々とフランスを結ぶAir Australの飛行機はかなりくたびれていて、あちらこちらにガタが来ているのですが、こんなアメニティグッズがもらえます。靴下が入っているのが面白いですね。



スバルナブーミ空港からレユニオンのローラン・ギャロ空港までは約6時間半。午前5時過ぎにようやくレユニオンの空港に到着。まだ空港も真っ暗です。



今回は島の南部に位置するサン・ピエールという街の近くのホテルに滞在します。
空港は島の北部にあるので、海岸沿いをバスで移動します。サン・ピエールの街に近づく頃にはようやく陽も昇って強い陽射しが。真ん中に見える塔はヒンズー寺院の塔です。



というわけで、ホテルに着いたのは午前8時半頃。朝食を食べて、早めに部屋に入れてもらいました。これから1週間、このホテルをベースに、レユニオンの音楽を巡る仕事が始まります。



ちなみにこのホテルは、レユニオンならではのクレオール・ハウスの意匠を取り入れていて、屋根の先端にレースのフリルのような装飾が付いてます。
何とこの装飾、いわゆるホームセンターのようなところで、ロールの状態で売られているんですね。お値段は1メートル約2000円弱程でした。


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